資産運用の元本割れの可能性をどう考える?

「守り」の資産は元本割れしない金融商品で運用しよう!

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出典:UTWO(ユーツー)

手元にある現金資産。これを何かしら運用して、運用益を上げたいとは誰もが思っているでしょう。しかし、ただ漫然と資産運用するのは危険です。資産は、その目的に応じて、運用方法を変えなければなりません。
まずは、資産を「守り」の資産と「攻め」の資産に分類しましょう。「守り」の資産は、近い将来までに使いみちの決まっているお金、つまり生活費や子どもの学費、住宅ローンの頭金などです。それに対して「攻め」の資産は司会将来までに使いみちの決まっていないお金、つまり生活費を除いた貯蓄、退職金のうち10年程度は使わないお金などです。
ご自身の資産を「守り」の資産と「攻め」の資産に分類することができたら、「守り」の資産は元本割れしない金融商品で運用しましょう。
元本割れしない金融商品には、大きく分けて以下の3種類があります。
・銀行預金:銀行や信用金庫、ゆうちょ銀行も含みます。我々が普段、給与の受け取りや公共料金の支払いのために利用している、いわゆる「銀行」にお金を預けることです。普通預金でもわずかに金利が付きます。定期預金になると、やや金利は高くなりますが、それでも年利0.3~0.03%ぐらいです。元本割れせず、銀行が破綻したときでも、1000万円までは預金保証制度によって保証されます。
・国債:日本の国債です。「個人向け国債」は3年、5年、10年の満期時まで保持すればもちろんのこと、購入後1年が経過すれば途中換金をしても元本割れしません。「新窓販国債」は、途中換金時には元本割れする可能性があります。金利は銀行預金とさほど変わりません。
・社債:日本の企業の社債です。購入時に決められた満期時まで保持すれば元本割れしません。ただし、企業が倒産した場合や途中換金時には元本割れする可能性があります。金利は企業によりますが、年利1%が多いです。

「攻め」の資産は元本割れするが運用益が高い金融商品で運用しよう!

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出典:OREA

「攻め」の資産は元本割れする金融商品で運用します。元本割れする金融商品はたくさんありますが、主なものを紹介します。おおざっぱですが、元本割れしない金融商品と比較して、運用益が高いというのが特徴です。つまり、ハイリスク・ハイリターンと言えます。
・外貨預金など:外貨預金はドルやユーロなど海外の通貨での預金です。外国通貨の額面では元本割れしませんが、為替レートは日々変動しますので、円高時に日本円に交換すれば元本割れする可能性があります。少額の証拠金で高額の外貨取引ができるFXも同様です。
・外債:外国政府の国債です。外貨預金と同様、外国通貨の額面では元本割れしませんが、為替の変動によって、日本円ベースでは元本割れする可能性があります。
・株式投資:日本の企業の株式に投資します。株価は日々変動していますので、株式が値下がりしたときに売却すれば、元本割れする可能性があります。なお外国株式は、これに為替の変動という要素が加わります。
・不動産投資:資産を頭金にローンを組み(あるいはローンなしで)、不動産を購入して家賃収入を得ます。空き室や修繕費などのリスクがあり、元本割れする可能性があります。
・投資信託:資産の運用を、投資のプロであるファンドに任せます。ファンドは株式などで運用します。プロの目で運用してもらえる、少額から分散投資ができるなどのメリットがありますが、やはりうまく成績を出せないこともあり、値下がりしたと金売却すると元本割れする可能性があります。
元本割れしない金融商品は、運用益が年1%にも満たないものが多い一方、元本割れする金融商品では、運用益が毎年10%をこえることも珍しくありません。ひとつの金融商品に集中するのではなく分散投資すれば、長期的には比較的安定した収益が確保できます。

元本割れしなければノーリスクなのか?

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出典:SKYSCRAPERCITY.COM

近い将来に使う予定がない資産は「攻め」の資産としてハイリスクハイリターンの運用を行い、使う予定がはっきりしている資産は「守り」の資産としてローリスクローリターンまたはノーリスクローリターンの運用を行うべきだと書きました。しかし実は、ノーリスクつまり元本割れしないということは、ほんとうの意味でリスクを完全に回避しているとは言えません。
というのは、「元本割れ=ノーリスク」という発想は物価の変動を考慮していないからです。たとえば牛丼の価格は、2014年には吉野家・すき屋・松屋ともいったんは200円台となりました。しかし現在は、3社とも300円台で牛丼を販売しています。ちなみに吉野家の牛丼は、創業当時(1958年)には100円でした。そのときの大卒初任給は1万円弱ですが。このように、物価は変動するのです。言いかえると、お金の価値は過去現在未来において一定ではありません。
安倍晋三内閣総理大臣と黒田東彦日本銀行総裁は、日本の物価目標(インフレターゲット)を年2%と宣言しています。この現実味は不透明ですが、もしこれが実現したと想定します。年2%で物価が上昇するなら、複利計算となりますので、
・5年で10.4%物価上昇→お金の価値は90.5%に。
・10年で21.9%物価上昇→お金の価値は82.0%に。
・15年で34.6%物価上昇→お金の価値は74.0%に。
・20年で48.6%物価上昇→お金の価値は67.3%に。
今年60歳で定年退職し、退職金として1000万円受け取った人は、その1000万円の資産を運用しなければ、20年後には現在の価値で673万円分のお買いものしかできません。元本割れしないことにこだわって銀行預金のような金利の低い運用をしていたら、実質的には確実に損なのです。ですから、物価の変動も視野に入れた、「守り」の資産と「攻め」の資産とのバランスのとれた運用が必要です。

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