米国の金利引き上げを実行。資産運用をどのように転換すれば良い?

そもそも、金利引き上げって何?

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出典:三井ホーム株式会社

2015年末、米国のFRB(連邦準備制度理事会)が、ついに政策金利の引き上げを行った。米国の政策金利とは、銀行同士が資金を融通しあうときの金利を指し、FRBは公開市場操作を行うことで政策金利を目標の水準に誘導する。


政策金利が高ければ銀行は資金の調達が困難になり、企業や個人がその分融資を受けにくくなる。反対に、政策金利が安くなると、企業や個人はその分融資を受けやすくなるのだ。この政策金利を上下させることによって、米国の中央銀行であるFRBは好景気や不景気の行き過ぎを調整しているのだ。


この米国の政策金利であるが、2008年のリーマン・ショック以来、引き下げに次ぐ引き下げで、長らく最低水準(いわゆる「ゼロ金利」)の状態であった。ゼロ金利の状態が続くとはすなわち、景気を上向かせようと資金の流れを最大限に緩めているにもかかわらず、なかなか思うようには景気は上向かなかったということである。しかし、世界経済は中国経済の減速や中東の治安悪化など、いつ何が起きてもおかしくない状況である。ゼロ金利の状態でさらにリーマン・ショック級の経済不安が生じてしまうと、FRBとしてはもう打つ手がない。「手詰まり」の状態だったのである。


それがついに、2015年末に久方ぶり金利引き上げを行ったのである。これはゼロ金利政策の終了と同義であるから、「景気引き締め」というよりは「正常化への一歩」という意味合いのほうが強い。FRBは続いて、2016年中の計4回もの断続的な金利引き上げを宣言している。この4回のタイミングこそFRBの握る手綱次第だが、あえて「4回」と宣言しているのである。断固として実行するだろう。

米国の金利引き上げで、世界経済にはどんな影響が起こる?

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出典:eBlogfa.com

米国の金利引き上げで何が起こるのかと言うと、まずは米国内の経済活動が引き締められることが想定される。しかし、市場としてもそれはおり込み済みだ。FRBも、市場が十分に金利引き上げに耐えられるかどうかを、長い時間をかけて観測してきたのである。米国経済に与える景気の「ブレーキ」としての効果は、今回の金利引き上げに関しては限定的になるだろう。それよりも、それにも耐えられるまでに米国経済は回復したという判断自体が、「強い米国経済」を世界にアピールする狼煙になるはずだ。


反対に、米国以外の国々にとっては、今回の金利引き上げは多かれ少なかれダメージとなる。米国のこれまでのゼロ金利政策によってふんだんに供給されたマネーは、世界中にばらまかれて各国の経済を支えてきた。その米国発の資金が、今回の金利引き上げによって、引き揚げられてしまうのである。特に経済規模の小さい新興国ではそのダメージは大きいだろう。ブラジル、南アフリカ、東南アジア諸国などの新興国は、自国通貨が対米ドルで下落し、大きなダメージを負うだろう。

日本で資産運用している我々への影響は?

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出典:イエタッタ

安倍首相と黒田日銀総裁による、いわゆる「アベノミクス」相場は、日本の株価を久方ぶりに急上昇させた。その手法は、「黒田バズーカ」と呼ばれた異次元緩和によってインフレーションと円安を同時に引き起こすというものだった。インフレーションという目標こそ今ひとつ達成できていないが、大きな円安が起こり、日経平均はそれに連動するように9000円弱から一時2万円を突破するまでに上昇したのだ。


「円安」は日本の通貨である円の価値が下がることを意味しているので、根本的には日本にとっては良くないことだ。だが、日本は輸出超過の国、そして日本経済をけん引しているのは自動車工業を中心とする輸出産業の企業なのである。これらの企業にとっては、円安は利益の拡大を意味する。この「円安」=「株高」という図式は、未だに日本経済にとっては十分に有効だ。


そして米国の金利引き上げは、世界的なドル高を呼ぶ。つまり「円安ドル高」なのである。日本の輸出企業にとってプラス要因なのは言うまでもない。FRBの金利引き上げ実行直後は、それがあまりにも市場によって予想されていたことだったらしく、為替は円安には振れなかった。しかし、2016年中に4回の金利引き上げが実施される。緩やかに円安は進み、日本株は上昇するだろう。


かくのごとく、国内経済と言っても、外国の影響をうけずにはすまないのである。特に今回の米国のように、世界に大きな影響力を持つ経済大国の動向は、我々の資産運用に直接的に影響する。しかし、現在はGDP世界第1位の米国だけではなく、GDP世界第2位の中国も一時の予断も許さない状況になっている。株式で資産運用するのはこんなにも神経をすり減らす作業が必要になっているのである。


経済ニュース・世界のニュースが苦手な人もいるだろう。もっと地に足の着いた資産運用の方法はないのだろうか?まったく世界情勢の影響をうけない訳ではないが、もっと実際的な資産運用の方法がある。それは不動産投資だ。不動産投資は、土地や建物を購入し、そこから賃料収入を得るというもの。必要なのはむしろ、世界の情報ではなく、その土地近隣の情報だ。うまくいけば年10%もの利回りが確保できるとも言われているのが不動産投資だ。身近な情報の方が肌に合うという人なら、不動産投資を資産運用の視野に入れてみてはいかがだろうか。

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