新しい不動産投資の形「REIT」 それって一体なに!?

REIT(不動産投資信託)ってそもそも何!?

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出典:スウェーデンハウス株式会社

不動産投資というと、実際に不動産を購入し、これを賃貸することによって家賃収入を得る、というイメージがありますよね。もちろんこれが不動産投資のスタンダードなスタイルなのですが、最近、新しい不動産投資の“カタチ”が話題になっています。
それが、「REIT(Real Estate Investment Trust)」です。では、REITとは一体何なのでしょうか。

「REIT」とは、不動産ファンドのうち、“投資信託”の仕組みを活用したもののことをいいます。まず投資信託についてですが、これは沢山の一般投資家から資金を集め、これをファンドが運用するという金融商品のことをいいます。そしてその運用によって得られた利益が、各投資家に配当されていくのです。通常であれば自分たちが株式や債券を選んで投資するところ、投資信託では資金をファンドに預け、その運用をプロの手に任せるというわけですね。REITというのはこの投資信託の“不動産版”のようなもので、一般の投資家から集めた資金を、不動産投資のプロが運用して利益を出し、これが投資家へと配分されます。
■REITは会社型の投資信託ちなみに投資信託には「契約型」と「会社型」とがあります。契約型とは、信託をファンドの“受け皿”としているもののことをいいます。契約型の投資信託においては投資家が信託受益権(信託した財産を生む利益を受け取る権利)を購入し、その購入資金が予め決められている対象に投資されます。また信託はあくまで“受け皿”にすぎませんので、投資戦略を立てたり実際に投資したりするのは、「投資信託委託会社」が行うことになります。
これに対して会社型とは、投資法人がファンドの受け皿となっているもののことをいいます。そしてこの投資法人が投資口(出資証券のこと)の発行や銀行借り入れ、投資法人債の発行などによって資金を集め、これを運用します。
そしてREITは、この会社型の投資信託になります。

REITで資産運用をするメリットとは

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出典:聚图网

では、REIITで資産運用をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、REITのメリットについてみていきましょう。

■少額から不動産投資ができるREITのメリットとしてはまず、少額から不動産投資をすることができる、という点が挙げられます。自分で不動産を購入してこれを運用するとなると、ある程度まとまった資金が必要となります。また不動産投資は物件を購入すればそれで終わりということではなく、その後も物件の管理をしたり経理の仕事をしたりと、“ただお金を支払えばそれで終わり”というわけにはいきません。この点、REITであれば実際に物件を購入・運営するのは投資法人ですので、投資家は出資をするだけでかまいませんし、商品によっては1万円程度から出資できるものもあります。つまりREITであれば少額から手軽に不動産投資が始められる、というわけですね。
■分散投資の効果を簡単に得られる
REITのメリットとしてはまた、分散投資の効果が簡単に得られる、という点も挙げられます。
投資をする場合、“リスクを分散する”ということが非常に重要になってきます。例えば1000万円の資産を運用するという場合、A社の株式のみに全てをつぎ込むと、A社が倒産してしまえばその1000万円はあっという間になくなってしまいます
これに対してA社、B社、C社…というように合計10社分の株式を100万円分ずつ購入していたという場合、例えA社が倒産したとしても残り9社分の株式は残っていますので、1000万円全てが無くなってしまうということはありません。
これは不動産投資にも言えることですが、“不動産”は株や債券とは異なり、1つの物件を購入するのにもかなりの費用がかかります。そしてそれをいくつも…となると、それこそかなりの資金力がなければできませんよね。
この点、REITであれば投資法人が様々なリスクを考慮したうえで分散投資をしてくれるため、少額の投資であっても分散投資の効果を得ることができるのです。

株や債券と比較した場合におけるREITのリスクとは

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出典:ノムコム

投資をする際に最も気になるのは、やはりそのリスクではないかと思います。では、REITのリスクはどのくらいのものなのでしょうか。投資商品のリスクを考える際には、「ボラティリティ」の数値が参考になります。これは投資商品の価格が1年間でどのくらい変動したのかということを示す数字で、これを見ることによって価格変動リスクの大きさをはかることができます。

<各投資商品のボラティリティ>・REIT指数…13.6%・TOPIX指数…15.3%・不動産業株価指数…23.9%こうして見てみると、REITの価格変動リスクはTOPIXのそれよりもやや低いくらいで、不動産業株価指数と比べるとかなり低いことがよくわかります。つまりREITは他の投資商品と比べてもそれほどリスクが大きいというわけではなく比較的安定した値動きをする、ということができます。
現在不動産投資を検討している方は、REITから始めてみる、というのもいいかもしれませんね。